今になって悩んでいる多数の人たちに、けっ起の決意を力づけてくれるだろう。
影なき男の恐怖におびえる、不幸な同胞たちよ。勇気を出して、一切を打ち明けなさい。ここは自由と平和の日本だ!
だが、一方にはこのような人たちを売国奴と呼び、自らは愛国者を気取って、欣然と〝幻兵団〟の一味として努力を続けている人たちのいることに注意しなければいけない。
スパイの手先となって、自由と平和の国日本に、新戦争を放火しようとする〝幻兵団〟!
国民は彼らの全貌を知り、彼らの活動を監視し、彼らの放火を未然に防がねばならない。
(終り)