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読売梁山泊の記者たち p.002-003 献詞 三田和夫

読売梁山泊の記者たち p.002-003 献詞 平成三年十一月二十六日 三田和夫
読売梁山泊の記者たち p.002-003 献詞 平成三年十一月二十六日 三田和夫

献詞

平成三年十一月二十六日  三田和夫

もう、半世紀にもなろうという、昔、
昭和十八年十月一日。
大観の富士山が飾られた社長室。
正力松太郎社長から、親しく辞令を受け、
私の人生が、決定づけられました。

そして、戦後の二十年代、
「社会部の読売」という名声が、
朝・毎時代から、朝・毎・読の時代へ。
さらに、朝・読の時代を経て、
一千万部の読売新聞が、築かれました。

それも、これも、
販売の務臺光雄、紙面の原四郎という、
二人の巨人が、
大巨人・正力松太郎の衣鉢を継いだから、
だと思います——。
然るに、噫…、
お三方ともに、
すでに、幽明、境を異にされました。
ここに、本書をもって、
先哲の事蹟を明らかにし、
鎮魂の詞(ことば)といたします。