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雑誌『キング』p.106下段 幻兵団の全貌 NKVD秘密警察

雑誌『キング』昭和25年5月号 p.106 下段
雑誌『キング』昭和25年5月号 p.106 下段

恐怖のスパイ政治! ソ連大衆はこのことをただ教えこまれるように〝労働者と農民の祖国、温かい真の自由の与えられた搾取のない国〟と叫び〝人類の幸福と平和のシンボルの赤旗〟を振るのではあるが、しかし、言葉や動作ではなしに、〝狙われている〟恐怖を本能的に身体で知っている。彼らの身辺には、何時でも、何処でも、誰にでも、光っているスパイの眼と耳があることを知っている。

人が三人集まれば、猜疑と警戒である。さしさわりの多い政治問題や、それにつながる話題は自然に避けられて、絶対無難なわい談の花が咲く。だが、そんな消極的、逃避的態度では、自己保身はむずかしいのだ。三人の労働者のかたわらにNKVD(エヌ・カ・ベ・デ)=内務省の略、ゲペウの後身である秘密警察のこと。正規軍をもっており国内警備隊と称しているが、私服はあらゆる階層や職場に潜入している=の将校が近寄ってくる。

と、突然、今までのわい談をやめた一人が胸を叩いて叫ぶ『ヤー・コムミュニスト!』(俺は共産主義者だゾ!)と。それをみた二人はあわてる。黙っていたなら、日和見の反動にならからだ。ましてそこにはNKがいるではないか! すかさず次の男が親指を高くかざして応える、『オウ・スターリン・ハラショオ!』(おう、ス