この集を手にされた方は、是非、第一集「迎えにきたジープ」も、読んで頂きたい。この日
ソ交渉にいたる経過は、終戦時のシベリヤにさかのぼらねば、本当に理解できないのだから。
そして、この著によって、外国に対する新しい見方が生れることを願い、それが日本のために何らかの形で益するならば幸である。
なお、お断りしておかねばならないのは、この著はあくまで私個人の責任において、私の記者生活メモを整理したものであって、読売新聞記者という責任で書いたものではないということである。従ってこの著によって起きてくる問題の一切は、読売新聞社には全く関係がなく、すべて著者個人の責任である。
昭和三十年七月 四巨頭会談の日
三田和夫
著者略歴
大正9年 盛岡市に生る・日大芸術科卒
昭和18年 読売新聞入社・社会部記者となる
昭和22年 シベリヤより引揚・復職
法務府・国會・警視庁各記者クラ
ブを経て、現在通産省・農林省記
者クラブ詰
赤い広場—霞ヶ関
昭和30年7月30日 第一刷 発行 ¥130
著 者 三田和夫
発行者 野老山宏
印刷者 新倉誠一
禁無断
転載・演劇
映画・放送
発行所 東京都千代田区神田神保町3—13
20世紀社
TEL 33 4356
落丁・乱丁はお取替えします
製本 谷島製本