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編集長ひとり語り第23回 自自公連立のウソだらけ!

編集長ひとり語り第23回 自自公連立のウソだらけ! 平成11年(1999)8月7日 画像は三田和夫63歳(右端 紫友ペンクラブ創立総会1984.09.13)紫友ペンクラブ:五中出身の著述家団体か?
編集長ひとり語り第23回 自自公連立のウソだらけ! 平成11年(1999)8月7日 画像は三田和夫63歳(右端 紫友ペンクラブ創立総会1984.09.13)紫友ペンクラブ:五中出身の著述家団体か?

■□■自自公連立のウソだらけ!■□■第23回■□■ 平成11年(1999)8月7日

なみはや銀行がまたツブれた。去年だかに再統合したのに、不良債権額でウソをついていたようだ。長銀、日債銀の旧経営者たちが功労金(退職金)を返還しろ、といわれ、返すといいながら返さない。これもウソだ。柳沢金融再生委員長に、「功労があったればこその功労金だ。功労があったのか」といわれながら、私利私欲ばかりで、仕事はウソだらけ、個人的にもウソだらけだから、やりきれない思いで、いっぱいである。

どうして、こうもウソだらけの世紀末になったのか、考えてみたら、やはり、政治家のウソだらけが、国民すべてに“ウソはつかねばソンする”という風潮を、おしひろげていったのである。野村沙知代のケースが良い例である。

自自公連立が、いま注目されている。小渕がウソをつくか、小沢一郎がウソをつくか、はたまた、神崎・浜四津がそうなるか。いずれにせよ、来週には明らかになるだろう。これは、21世紀に持ち越す重大なことだから、国民は注目しつづけておらねばならない。

いまの、衆議院選挙は、小選挙区300人、比例代表200人の、500人定員制である。そのうち比例代表を50人減らして150人にする、という政策で合意して、自民・自由の連立政権がスタートした。小沢が、その約束の履行を小渕に迫っている。それを済ませてから、公明を加えて自自公連立にしろ、というのだ。

公明というのは、ご承知の通り、創価学会・池田大作の“私兵”である。かつて、国立戒壇を作るという狙いで、公明政治連盟が発足した。その後、政教分離とかナントカ、世論の批判を浴びて右往左往して、衆院議員が小沢・新進党に加入し、参院議員と地方議員とが公明として残るとか、理解しにくい離合集散のあげく、現在は、自由党への落ちこぼれを出しながらも、公明党にもどった。

衆院事務局にたずねたら「公明党・改革クラブで、小選挙区20名、比例区32名です」という。国会便覧によれば、小沢辰夫・改革クラブの衆院議員は9名。前記の53名から引くと44名になるが、便覧では公明党42名(2月1日現在)とある。

公明党は、小選挙区で当選できるのは、東京、大阪で各1名ぐらい。あとは、小選挙区の投票総数で比例区議員が当選する。調べてみると、北海道ブロック(2名中)1、東北(6名中)1、北関東(6名中)3、南関東(7名中)4、東京(5名中)3、北陸(4名中)1、東海(8名中)5、近畿(10名中)7、中国(3名中)2、四国(2名中)1、九州(7名中)2、計30名となる。このうち、近畿ブロックの旭道山が無所属に移っている。つまり、公明党の衆院議員の75%は、比例区議員だから定数50減は、公明党がツブれるか小数党に転落することを意味している。

だいたいからして、創価学会の指導者が、レイプで民事裁判を起こされるとは、何事かといいたい。池田の著書の1ページ広告が毎月1回、日刊六大紙に掲載される。数千万円の料金だろう。だから、レイプ裁判が時効で終わったことなど、ほとんど報じられない。これも、新聞の不作為的ウソである。

定数50減をめぐる、自自公連立の行方は、審議入りもせずに公明連立を認めたら、小沢一郎は大ウソつき野郎だ。さて、小渕は自由党を切って、自公連立となったら、これまた超・大ウソつき野郎だ。公明党は、「うちがツブれるから、50減反対だ」といわないのは新聞の不作為的ウソと同じだ。連立なんてことより、池田大作を追放してから、日本の政治に関わってもらいたい。宗教団体の指導者として、適格者だと思っているなら、もう、神埼・浜四津は、人間的大ウソつきだ。 平成11年(1999)8月7日

編集長ひとり語り第24回 陛下、ブリキの勲章を下さい

編集長ひとり語り第24回 陛下、ブリキの勲章を下さい 平成11年(1999)8月14日 画像は三田和夫23歳(最後列左から3人目の背高メガネ 1944年ごろ)
編集長ひとり語り第24回 陛下、ブリキの勲章を下さい 平成11年(1999)8月14日 画像は三田和夫23歳(最後列左から3人目の背高メガネ 1944年ごろ)

■□■陛下、ブリキの勲章を下さい■□■第24回■□■ 平成11年(1999)8月14日

長い長い、200日を越える国会が、ようやく終わった。最後の数日間は、まさに、太平洋戦争の末期のような、空しい“牛歩戦術”とかの、はかない野党の抵抗であった。北方ではキスカ、アッツ両島の玉砕、テニヤン、沖縄の玉砕と、大日本帝国陸海軍の、オロカな玉砕戦を、私に思い起こさせた。

そして、小沢自由党は連立を離脱せず、自民党は総裁選へのスタートを切った。公明党は“大臣”という閣内協力のエサに幻惑されて、「次国会初頭の採決」という、アイマイな自民党のウソを呑んでしまった。やはり、前号で指摘した通りに、大ウソだらけの自自公連立で、アメリカの期待した通り、“属国待遇”の重要法案をすべて成立させた。

さて、本論に入ろう——標題のタイトルは、さる11日付朝日紙の論壇に掲載された、アジアプレスインターナショナル台北代表の柳本通彦氏の投稿のタイトルである。要旨は、戦後処理をキチンとしろ、である。「…そんな国の国歌を我々は誇りをもって歌えるだろうか。…それは、太平洋戦争に対する評価や支持政党には一切関係がない。国としての徳や品格の問題であり、人間の良心の問題である」これは、台湾先住民の元日本兵が、柳本氏に対して、「もう金はいらない。だが、青春をお国に捧げた証(あかし)として、ブリキでもいいから、勲章を陛下に頼んでくれ」といった時に、国旗・国歌の法制化の前に、日本政府は、すべての「従軍参加者」に、なんらかの措置をすべきであった、と感じたというのである。ゼヒ、原文を読んで欲しい。

そこで私の提案である。国旗・国歌法の成立で、すっかりその気になった、野中とかいう男は、靖国問題にまで口を出した。戦犯を分祀しろ、特殊法人にしろ、と。この戦争にも行っていないバカは! “戦犯”とはアメリカからの戦犯だぞ。柳本氏の指摘通り、キチンと戦後処理をしないから、アジア各国から靖国参拝にイチャモンがつくのだゾ。ナゼ、韓国が慰安婦資金を断ったか考えたことがあるか。

竹下登をはじめとして、政治家たちは外遊すれば、何十億ドルという金をバラまいてきた。小渕にいたっては、何千億円を銀行にバラまいてきた。これらの一割でも二割でも、戦後処理に向けたらどうだ。

大阪高裁は、さる6月21日、元日本軍属の在日韓国人の障害年金などの支給を求めた法廷で、和解を勧告したにもかかわらず、国側は「検討の余地もない」と拒否した。官僚は、日韓の間ではすべて終わっている、という立場であろう。だが、それで日本の戦後処理はすべて終わった、といえるだろうか。人間の心の問題を処理していないから、国旗、国歌もみな、手を打ってよろこばないことに、首相は、思いをいたすべきだろう。

9月の総選挙で、これから2年間の任期を得たら、内政も外交も、すべて小沢“副総理”にまかせ、小渕総裁は、ただひたすらアジア各国をまわり、日本国首相として、元日本兵たちの手を握り、総理大臣表彰状を贈り、謝罪の旅をつづけるべし。もちろん、銀行に一度渡した金のバックペイを取り、それを配って歩くのだ。

戦争法、盗聴法、国旗国歌法、その他、この長期国会で、国民の支持を得ずに、数だけで成立させた“悪法”への、償いのためにはこれしかない。もう、ウソだらけの政治には付き合っていられない。8月15日のためにも… 平成11年(1999)8月14日