品も良く立派」タグアーカイブ

雑誌『キング』p.123上段 幻兵団の全貌 思想係将校の一次試験

雑誌『キング』昭和25年5月号 p.123 上段
雑誌『キング』昭和25年5月号 p.123 上段

くる訳である。

4 方法 これらの要員は、それぞれの時期に、それぞれの地区で、前述のような基準によって、まず、その収容所付思想係(NK)将校によってチェックされる。

それからは、適当な理由をつけ、あるいは他の係の将校の名を用いて呼び出しをかけ、数回にわたって、さきに人事係将校の作製した俘虜カード以上に、厳密かつ詳細な身上調査を二—三回にわたって行う。これは氏名、年齢、本籍、現住所、家族、家族の職業、財産などから、学歴、職歴、兵歴まで、趣味、嗜好も調べるという綿密さである。

それと同時に、本人の思想傾向も重大である。そのためには、支持政党、その理由、尊敬する人物、ソ連に対する感想などを質問したり、天皇制、民主運動、国際情勢などに関するテーマを与えて、所感を筆記提出せしめる。

こうして、各収容所付思想係将校の第一次試験によって、何人かの栄えある候補者が浮かびあがってくる。そして第二次試験になる。

第二次試験官になるのは〝モスコウスキイ・マイヨール〟(モスクワの少佐)という、奇怪な人物である。この少佐は、品も良く立派で、いかにもモスクワ人らしく、収容所付の将校とはダンチである。数人か、十数人いて、それぞれ