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編集長ひとり語り第8回 政治屋悪くしてすべて悪し

編集長ひとり語り第8回 政治屋悪くしてすべて悪し 平成11年(1999)4月21日 画像は三田和夫70歳(1992年)
編集長ひとり語り第8回 政治屋悪くしてすべて悪し 平成11年(1999)4月21日 画像は三田和夫70歳(1992年)

■□■政治屋悪くしてすべて悪し■□■第8回■□■ 平成11年(1999)4月21日

4月21日付朝日紙朝刊は、一面トップに「ODA債権を実質放棄、政府方針41カ国9300億円」と報じた。「26日のG7で宮沢喜一蔵相が伝える」と、記事中にあるのだが、これほど大きな政治問題でありながら、各紙では黙殺のようである。かねてから私は、このODAについて、大きな不信と疑問を抱きつづけてきたのだが、その結末がこれである!

“リュウ・ボリス”と、またまた橋本龍太郎がモスクワ訪問である。自分の一族に捜査を進めている検事総長のクビ切りが、再度、国会で反対されたエリツィンの“実力”に、政府はいったいナニを期待しているのか。橋本という亡霊に対する、内輪のサービスか。小渕首相自身が、ピザを抱えた写真をタイム誌の表紙にサービスする。一国の首相として、ここまでやるのか、という声も出ている。橋本のアンパン、小渕のピザ——なんという好対照であろうか。橋本の訪ロ、小渕の訪米と時期までニラんだこのサル芝居! 首相というものは、もっと日本国の現在と明日に対して、真剣に対処すべきであろう。個人的な人気取りパフォーマンスは止め給え。

ODAといえば、もはや政治家の利権と化しているのではないか。中国に対する竹下登の窓口など、利権以外のなにものでもない。そして多くがハコモノの建設である。日本のゼネコンが請負う。当然、リベートである。竹下の娘ムコの竹中工務店と対中国ODAの関係など、多言を要しないであろう。どこの国のナニに、どれだけのODA供与があったかをまとめて公表すべきである。これだけの重大ニュースを朝日紙が特筆大書しているのに他紙が後追いしないのは、G7での発表の予告篇なのである。意図的なリークとショック療法を狙った、政府筋と朝日紙のナレアイなのであろうか。

検察NO.2の則定前東京検事長とパチンコ業者との親密交際、東京都監察医務院の医師3名による、虚偽データの学会発表など、連日の新聞紙面には、信じられるべき人の信じられない事件が報じられている。社会的地位や教育がありながら、常識では考えられない事件を起こす人びとが、60歳台にまで及んでいることを、どう考えるべきなのか。60歳といえば、敗戦時には小学生。その人格形成には、戦後教育の色が濃い。

やはり、ODAの利権化といい、戦後の政治の在り方が、その根源にあるには違いない。今の若者の特徴といわれる“ジコチュウ”は、もっと年長の階層に根ざしているのだ。テレ朝の朝日記者のゴーマン振りが、それを如実に物語っていよう。 平成11年(1999)4月21日