
終章 検事総長会食事件
真の支配者は誰か?
〝児玉アレルギー〟の震源地
サル芝居に踊る被告・森脇
〝イケショウ〟の挑戦状
「三和銀行へ行ってみろ!」
「鷲見メモ」の内容
検察内部の深刻な対立
逮捕されたかもしれない河井検事
崩れ落ちた〝最後のトリデ〟
あとがき
第1章 国家機密を売る商人
昭和四十三年。十月十五日付読売新聞朝刊=防衛庁は十四日午後、秘密保護と綱紀粛正に関する委員会(委員長・小幡事務次官)を開き、「秘密保全に関する訓令」および「防衛秘密の保護に関する訓令」の改定大綱をきめた。改定のねらいは、いままでの訓令に規定がなかった〝きびしい秘密漏えい防止策〟を盛りこむことにある。防衛庁は、来年四月実施を目標に、早急に条文化する方針である。