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雑誌『キング』p.126上段 幻兵団の全貌 写真を撮影された

雑誌『キング』昭和25年5月号 p.126 上段
雑誌『キング』昭和25年5月号 p.126 上段

立証している。

写真撮影は、戸外で行われるのと、室内と、その時の状況で違っている。

『ある日、医務室からソ連軍医の迎えがきた。黒いカーテンのかげから、黒メガネ、口ヒゲの一面識もない男が出てきて、〝ヤア、久し振りですね〟と、ニコヤカに日本語の挨拶を投げた。いぶかる私の前で、その男は静かにメガネとヒゲを取り去った。そこに現れたのは、誓約書を書かされた時のあの少佐だった。少佐は鄭重に〝サア、写真を写しましょう〟と、事の意外さにぼう然としている私をうながした。私は正面、横向きの写真を撮影されてしまった。この写真のため、私はもはや永遠に、影なき男の銃口から離れられないという、強い印象をうけたのだった』

写真撮影の状況を、〝影なき男の恐怖〟におびえる某氏は、このように筆者に向かって告白している。さらにこれを裏付けするために、ここにバルナウルにおける状況を説明しよう。別図のように、誓約書をかかせるには、街角から自動車にのせて、かなり遠いA公園の森の中で行い、写真撮影には、一たん収容所司令部に入ってから、車庫と便所の間を通り抜け、B公園の林の中で行っていた。写真は正面、左右両横面、上半身と四種類を写す。

雑誌『キング』p.116上・中段/p.117下段 幻兵団の全貌

雑誌『キング』昭和25年5月号 p.116 上段・中段 写真・日の丸引揚
雑誌『キング』昭和25年5月号 p.116 上・中段 写真・日の丸引揚
雑誌『キング』昭和25年5月号 p.117 下段 写真・赤旗引揚
雑誌『キング』昭和25年5月号 p.117 下段 写真・赤旗引揚

写真p.116上・中段、p.117下段

[写真キャプション 引揚二態——(上)日の丸に迎えられた引揚者、(左)赤旗一色の引揚風景(いずれも上野にて)]

雑誌『キング』p.116中段 幻兵団の全貌 C氏の場合

雑誌『キング』昭和25年5月号 p.116 中段 写真・日の丸引揚
雑誌『キング』昭和25年5月号 p.116 中段 写真・日の丸引揚

でいるような男もいた。私は反動で、ナホトカでは毎日のように吊るしあげられていたが、誓約書のこともすぐに皆にしゃべってしまった。

三、C氏の場合(談話)

C氏(特に名を秘す、三十歳、元軍曹、大学卒、会社員、東京都、バルナウル地区より二十三年に復員)

雑誌『キング』p.113中段 幻兵団の全貌 ナホトカ収容所

雑誌『キング』昭和25年5月号 p.113 中段 写真・ナホトカ収容所
雑誌『キング』昭和25年5月号 p.113 中段 写真・ナホトカ収容所

『チ、カ、イ』(誓)

『………』

(写真キャプション (上)ナホトカにて引揚船に乗船、(下)ナホトカ収容所風景)

雑誌『キング』p.113上段 幻兵団の全貌 ナホトカ引揚船

雑誌『キング』昭和25年5月号 p.113 上段 写真・ナホトカ引揚船
雑誌『キング』昭和25年5月号 p.113 上段 写真・ナホトカ引揚船

『パ・ヤポンスキー!』(日本語!)

ハネかえすようにいう少佐についで、お面のように表情一つ動かさない少尉がいった。

『漢字とカタカナで書きなさい』——静かに少尉の声が流れる。

雑誌『キング』p.105中段 幻兵団の全貌 写真・デレビヤンコ

雑誌『キング』昭和25年5月号 p.105 中段 写真・第105回対日理事会
雑誌『キング』昭和25年5月号 p.105 中段 写真・第105回対日理事会

(写真キャプション 第百五回対日理事会は引揚問題で紛糾、△印は退場するデレビヤンコ、ソ連代表)

雑誌『キング』p.103上段 幻兵団の全貌 写真・参院在外同胞特別委

雑誌『キング』昭和25年5月号 p.103 上段  写真・参議院在外同胞特別委員会
雑誌『キング』昭和25年5月号 p.103 上段  写真・参議院在外同胞特別委員会

(写真キャプション 高砂丸引揚者、参議院在外同胞特別委員会で状況証言。立てる向って右より有田浩吉、尾上正男、高橋善雄、内山明、板垣正、長命稔、種村佐孝の各氏。左端後向きは岡元委員長。)