「当機構会社は、全国地域共同仕入組合小売商の合同参加を得、全流通機構のメカニズムに対して価格問題がもつ基本的な重要性即ち流通機構の整備をするという問題の解決をめぐって小売商団体と企業各社の協賛を得生活必需品メーカーのつくりだす大量商品を近代的機構によってギリギリの低価格と最高度の回転で大量販売する能力を最大限に発揮することを目的。
またこの目的は協賛会社の販売機構を支える一助ともなりメーカーから最終小売段階に至る流通機構経路の新しい担い手ともなり、全国小売商の共同仕入組合傘下に対する供給ルートとして新しい座標を確定すべく活動を進めるものであります。
当機構会社の新しい市場性のご検討を戴き、貴社製品の供給ルート開発をお願いする次第です」(原文のまま)
この、意味も正体も不明の〝怪文書〟のごあいさつを読んで、品物を売った企業があったら、その売った方が〝悪い〟といわれてもやむを得まい。そして、この〝怪文書〟に、眼光紙背に徹したのかどうか、この会社に注目した、あるグループがあったようだ。私は、これを名付けて、「潜入屋」と呼ぶ。
新らしい知能暴力団であり、産業スパイと総会屋との職能を取り入れた近代的会社ゴロだ。
ということは、この会社の元社員であった、Yという男との、奇妙なデートから、おぼろ気ながら、明らかになってきたのである。
河野一郎をめぐる閨閥
元日本毛織社長
川西清司 喜美子 呉羽化学取締役 伊藤広二
元三井合名常務
福井菊三郎 福井素史 絹
千代
東洋パルプ会長
伊藤忠兵衛 早川電機常務 松村満雄 美代
呉羽紡社長 伊藤恭一 周子
代議士 河野洋平 武子
元代議士 田川平三郎 照子 元国務相 河野一郎
元神奈川県会議長 河野治平 参議院議員 河野謙三 明子
元農相 重政誠之 小泉忠之